ブランディングのお役立ちコラム

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Webデザイナーにおすすめの資格7選|制作・UX・解析・提案力を目的別に比較

Webデザイナー

監修:松井 寛志
編集・発行:一般社団法人 ブランド・プランナー協会

WebデザイナーがPCとスマートフォンの情報設計を確認する様子

Webデザイナーになるために必須の資格はありません。採用や案件獲得では、ポートフォリオ、実務経験、制作意図を説明する力なども見られます。

ただし、Webデザインの仕事は見た目を整えることだけではありません。HTML・CSSによる制作、利用者を考えた情報設計、公開後の検証、企業の価値を伝える企画まで、関わる範囲は広がっています。資格は、自分に不足している領域を体系的に学ぶ手段として活用できます。

この記事では、Webデザイナーに関係する7つの資格を、制作・実装、UI・UX、解析・マーケティング、ブランディングの4領域に分けて比較します。

※本記事は、掲載資格の一つを運営するブランド・プランナー協会が制作しています。掲載順は優劣や人気の順位ではありません。費用・制度は公式情報を基に確認し、「向いている人」は試験・講座内容から考えた編集部の見解です。

結論|Webデザイナーの資格は、担当したい工程から選ぶ

  • Web制作の基礎と実技:ウェブデザイン技能検定、Webクリエイター能力認定試験
  • HTML・CSS・JavaScriptの知識:HTML5プロフェッショナル認定試験
  • UI・UXの実践経験:HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリスト
  • 公開後の成果検証:ウェブ解析士
  • 集客施策の基礎:ネットマーケティング検定
  • 企業理解から始める企画・提案:ブランド・プランナー協会認定2級

未経験者は制作の基礎、コーディングも担う人はWeb技術、現役のWebデザイナーはUI・UXや解析、上流工程へ進みたい人はマーケティングやブランディングを候補にすると選びやすくなります。

監修者の視点|Webサイトリニューアルは、ブランディングの機会になる

Webサイトのリニューアルは、単に見た目やシステムを新しくする仕事ではありません。企業の強み、社内体制、これまでの歴史、代表者の想いなどを、さまざまな視点からひも解き、誰に何を伝えるかを再構成する機会です。

表面的な要望だけを受け取って制作を始めると、完成した画面は整っていても、その企業らしさや選ばれる理由が伝わらないサイトになりかねません。Webサイトを制作する人には、制作技術とともに、企業の価値を整理するブランディングの視点が重要です。

資格選びでも、ツールや実装だけを見るのではなく、情報設計、成果の検証、企業理解と提案まで、自分が今後どの工程を担いたいかを考えましょう。

Webデザイナーにおすすめの資格7選【比較表】

比較表は横にスクロールできます。

Webデザイナーにおすすめの資格7選
資格主に学ぶ・確認する力公式掲載の費用(税込)向いている人
ウェブデザイン技能検定Web制作・運用の知識と実技3級:学科6,000円、実技9,000円国家検定で基礎から確認したい人
Webクリエイター能力認定試験HTML・CSSとWebページ制作スタンダード6,400円、エキスパート8,000円仕様に沿った制作力を確認したい人
HTML5プロフェッショナル認定試験HTML・CSS・JavaScript等1試験16,500円フロントエンドの知識を深めたい人
HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリストHCD・ユーザビリティの実践能力受験料12,000円。合格後に登録・維持費UI・UXの実務経験を整理したい人
ウェブ解析士データ解析、KPI、改善提案試験17,600円。公式テキスト等は別公開後の検証・改善にも関わりたい人
ネットマーケティング検定Web集客、広告、SEO、関連法規6,700円集客施策の基礎を横断的に学びたい人
ブランド・プランナー協会認定2級ブランド戦略、言語化、Webディレクション受講料49,500円企業理解からサイトを提案したい人

費用は2026年9月8日時点で確認できた公式情報です。教材、登録、更新、会場利用などが別途必要な場合があります。申込み前に、最新の費用・受検資格・認定条件をご確認ください。

Web制作・実装の基礎を確認したい人向け

1ウェブデザイン技能検定

ウェブデザインに関する国家検定です。学科と実技があり、3級から1級まで設けられています。3級は、Webの作成や運営に従事している人、または従事しようとしている人が対象です。

Web制作を体系的に学び、知識だけでなく実技も確認したい人の候補です。2級以上には実務経験などの受検条件があるため、現在の経験に合う等級を確認してください。

ウェブデザイン技能検定の公式サイト

2Webクリエイター能力認定試験

サーティファイが実施する試験で、HTML・CSSの知識と、仕様に基づいてWebページを制作する力を測ります。スタンダードとエキスパートがあり、エキスパートでは知識問題も含まれます。

コーディング学習の到達点を確認したい人や、決められた要件を読み取り、実際にページを完成させる練習をしたい人に向いています。自由な企画力を示す試験ではないため、ポートフォリオ制作も並行しましょう。

Webクリエイター能力認定試験の公式試験内容

3HTML5プロフェッショナル認定試験

LPI-Japanが運営し、HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb技術に関する知識を認定する試験です。レベル1とレベル2があり、試験センターまたはオンラインで受験できます。

デザインカンプの作成だけでなく、実装担当者との会話やフロントエンド領域まで役割を広げたい人の候補です。実技や面接はないため、実装したサイトやコードと組み合わせてスキルを伝えましょう。

HTML5プロフェッショナル認定試験の公式概要

UI・UXと利用者視点を深めたい人向け

4HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリスト

人間中心設計推進機構による実務者向けの認定制度です。試験対策で知識を得る入門資格ではなく、これまで取り組んだ人間中心設計・ユーザビリティ活動を書類で申請し、審査を受けます。

関連実務経験2年以上が目安とされ、複数の実践事例が求められます。UI・UX改善、利用者調査、情報設計などの経験を整理し、実践能力を示したい現役Webデザイナーの候補です。

HCD-Net認定制度の公式案内

公開後の成果や集客まで考えたい人向け

5ウェブ解析士

一般社団法人ウェブ解析士協会の認定資格です。アクセス解析だけでなく、事業分析、KPI、施策の計画、レポーティングなどを扱います。

「作って納品する」で終わらず、公開後のデータから課題を見つけ、改善提案まで行いたい人の候補です。2026年度の試験費用は17,600円で、公式テキストや任意講座の費用は別です。資格を名乗り続ける条件や年会費も公式案内で確認してください。

ウェブ解析士の公式案内

6ネットマーケティング検定

サーティファイが実施し、Webマーケティングの基礎、リサーチ、Webサイト構成、広告、SEO、セキュリティ、関連法規などを幅広く扱います。

制作したサイトへ利用者を集める方法や、事業目標とWeb施策の関係を学びたい人の候補です。知識を確認する択一式の試験であるため、実務では自社や支援先の課題に当てはめて施策を考える練習も必要です。

ネットマーケティング検定の公式試験概要

企業理解からWebサイトを提案したい人向け

7ブランド・プランナー協会認定2級

ブランド戦略、企業価値の言語化、クリエイティブ、Webサイト等のディレクション、企画を全5回のオンライン講座で学びます。レポート提出後に認定試験へ進む形式です。

HTML・CSSやデザインソフトの操作を学ぶ資格ではありません。サイトマップや画面を作る前に、企業の強み、歴史、代表者の想いを整理し、「誰に、何を、どのように伝えるか」からWebサイトを考えたい人の候補です。

ブランド・プランナー協会認定2級の講座内容

未経験・現役・上流志向別の選び方

未経験からWebデザイナーを目指す場合

まず、HTML・CSSとWebページ制作の基礎を学びます。資格対策だけで終わらず、架空案件でもよいので、目的、対象者、情報構成、デザイン、実装まで説明できる作品を作りましょう。

現役Webデザイナーが専門性を深める場合

現在の業務で判断に迷う場面から選びます。実装担当者との連携ならWeb技術、利用者視点ならHCD、公開後の改善なら解析というように、仕事で使う場面が明確な資格を優先します。

ディレクションや上流工程を目指す場合

企業や事業を理解し、サイトの目的と優先順位を決める力が必要です。マーケティングやブランディングを学び、経営者・事業責任者へのヒアリングと提案を実践しましょう。

資格をWebデザインの仕事につなげる3つの方法

1ポートフォリオに判断の過程を書く

完成画面だけでなく、依頼者の課題、対象者、情報の優先順位、設計・表現の理由を記載します。資格で学んだ観点をどこに使ったかを説明すると、考え方が伝わります。

2公開後に検証する指標を決める

問い合わせ、資料閲覧、採用応募など、サイトの目的に応じて確認する指標を決めます。デザインの良し悪しを好みだけで判断せず、利用状況を踏まえて改善する姿勢を示しましょう。

3リニューアル前のヒアリングへ参加する

経営者や担当者に、会社の歴史、強み、顧客から選ばれる理由、今後目指す姿を聞きます。得た情報を整理し、ページ構成や表現へどうつなげるかを提案する経験が、上流工程を担う力になります。

Webデザイナーの資格についてよくある質問

Q.Webデザイナーになるために資格は必要ですか?

必須ではありません。資格は学習範囲を整理し、到達点を示す手段の一つです。ポートフォリオ、実務経験、制作意図の説明も合わせて準備しましょう。

Q.未経験者はどの資格から選べばよいですか?

まずHTML・CSSとWebページ制作の基礎に近い資格を確認します。そのうえで、目指す仕事に応じて色彩、UI・UX、解析などを追加してください。

Q.コーディングができなくてもWebデザイナーになれますか?

職場や案件によって分業範囲は異なります。ただし、HTML・CSSの仕組みを理解すると、実装可能性を考えたデザインや、エンジニアとの意思疎通に役立ちます。

Q.Webデザイナーにブランディングの知識は必要ですか?

特に企業サイトの新規制作・リニューアルでは重要です。企業の価値や伝える相手を整理しないまま画面を作ると、見た目は整っていても、その企業を選ぶ理由が伝わりにくくなります。

まとめ|Webサイトを作る前後まで見渡せる学びを選ぼう

Webデザイナー向け資格は、制作・実装、UI・UX、解析・マーケティング、ブランディングなど、対象とする工程が異なります。現在の弱点と、今後担当したい工程を整理して選びましょう。

Webサイトリニューアルを企業の価値を見直す機会と捉え、強みや歴史、代表者の想いをひも解いたうえで提案したい方は、ブランド・プランナー協会認定2級のカリキュラムもご確認ください。

松井 寛志

監修:松井 寛志

一般社団法人ブランド・プランナー協会 理事長・ブランドクリエイティブ講師。企業ブランディングの実務と教育に携わり、ブランド戦略を言葉や視覚表現へ落とし込む考え方を伝えています。