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ブランド・プランナー協会認定1級
株式会社サンニチ印刷
東京支社次長 経営戦略準備室
小平 浩也様
公式サイト:https://www.sannichi-p.co.jp/
これまでの経緯

私自身、長年広告宣伝の現場でデザイナーやディレクターとしてモノづくりに携わってきましたし、現在も現役で現場に立っています。ただ、キャリアを重ねる中で、現場のご担当者様だけでなく、企業のトップや経営層の方々と直接対話する機会が非常に多くなりました。
そこで痛感したのは、経営陣が抱える悩みと、現場の社員が抱える問題意識は全く別物であるということです。経営層の皆様が向き合っている課題は、単なる広告媒体という「アウトプット」の提供だけで解決するものではなく、経営戦略や社会課題の深層にまで視点を広げる必要があります。
一歩踏み込んだ対話を通じて、問題の根底を読み解いていく。単なる制作にとどまらず、課題の核心をクリエイティブな視点や発想で「共に解決するパートナー」でありたい…それが私の活動の原動力となっています。
小平さまの事例《八ヶ岳観光協会様》
※レポートから一部の事例をご紹介します

※美しい自然が息づく、八ヶ岳の風景
八ヶ岳観光協会様は、山小屋の経営者の方々が中心となり、約70年にわたって八ヶ岳登山の魅力を牽引してこられた歴史ある組織です。その歩みの中で、多くの登山者から愛される「八ヶ岳ブランド」を確固たるものとされ、私たちもその一助を担ってまいりました。
一方で、昨今の登山環境には大きな変化の波が押し寄せています。登山マナーや安全意識の低下、地球温暖化による自然環境の変容など、向き合うべき課題は複雑化しています。今、協会の役割は、これまでの「観光集客」という側面だけでなく、より広範な課題解決へと広がりを見せています。
八ヶ岳登山の新たな分岐点において、私たちは観光の枠を超えた「新たなブランドの柱」を立てる必要がありました。「美しい八ヶ岳を未来に残し、安全な登山を広めていく」。この決意を形にするため、協会の皆様と一丸となってプロジェクトを始動させました。
コンセプトは「未来へつなぐ八ヶ岳登山」です。自然保護と環境保全を軸に据えた次世代型の「CSRブランディング」を立ち上げ、その原点として、協会が長年続けてきた「登山道整備事業」に着目しました。

※八ヶ岳観光協会 八ヶ岳ブランドの概念図
これまで登山道整備は、関係者が中心となって山を守り続けてきた、いわば「舞台裏」の取り組みでした。登山者の安全を支える重要な活動でありながら、その意義が広く一般に知られる機会は多くありませんでした。

※プロジェクトのブランドシンボル
そこで私たちは、この登山道整備をプロジェクトの核に据え、趣旨に賛同いただける企業様やボランティアの方々と共に取り組める体制を構築しました。登山道を守ることの大切さを、社会へ広く浸透させることを目指した取り組みです。
「登山道整備」という、山に関わる人々にとって欠かすことのできない活動を、人々の心に響く価値へと高めるために、その意義をコンセプトとして整理。プロジェクト名やロゴの策定から、趣旨に賛同いただいた企業様への同行・打ち合わせ、当日の取材・撮影、情報発信まで、一貫したブランディングを展開しました。そして2025年6月、北八ヶ岳にて「八ヶ岳登山道プロジェクト2025」の登山道整備活動を開催しました。
当日は、大手アウトドアメーカー様に社員研修の一環としてご参加いただいたほか、YouTuberとのコラボレーションも実施しました。実際に整備を体験する機会と、情報発信による認知拡大の両面からアプローチすることで、多くの方々に登山道整備の重要性を深く届けることができました。

※登山道整備の様子
今回のプロジェクトは、想定を超える大きな反響をいただきました。参加いただいた企業の社員様からは、「自ら整備に携わることで、その意義や大変さを初めて理解できました。日々道を守ってくださる方々に感謝しかないです。」という声も寄せられ、プロジェクトに込めた想いを深く届けることができました。
また、すでに第2回の開催も決定しており、登山道整備をきっかけとした共感の輪は、今後さらに広がっていきます。 この活動を通じ、八ヶ岳が「観光地」としての魅力だけでなく、社会貢献や自然保護を体現する「CSRブランド」としての新たな価値を育んでいく。私たちはその第一歩として、共感の輪を広げながら、新たな「八ヶ岳ブランド」の再構築を目指してまいります。

※登山道整備活動にご参加いただいた皆様とともに
八ヶ岳 登山道プロジェクト記事:
https://mt-yatsugatake.jp/spf/spf-4570/
今後の目標
私たちクリエイターは、日々モノづくりに邁進する中で、ともすれば「目の前の制作」にのみ視点がとどまってしまいがちです。 しかし、お客様の想いに深く耳を傾けると、真の課題解決には、単なるアウトプットを超えたアプローチが必要であることに気づかされます。
企業が直面する課題が多様化・複雑化する今、ブランディングの果たす役割はますます大きくなっています。経営戦略の深層に踏み込み、「お客様らしさ」や「企業の価値観」を引き出し、明確にする。そして、お客様自身もまだ気づいていない「さらに一歩先のステージ」へと導く。
その伴走者として、「ブランド・プランナー」は、これからの時代に欠かせない存在です。

ブランド・プランナー協会認定1級
株式会社サンニチ印刷
東京支社次長 経営戦略準備室
公式サイト:https://www.sannichi-p.co.jp/
SNS:https://www.instagram.com/sannichi_printing